love ginza

it's never too late to start…

雨上がりの湿った空気とため息

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数ヶ月前、わたしの周りでいくつかの恋が生まれていた。とある週末、驚くほどに一気にカップルが誕生して、それは潮の満ち干のせいかと思うほどに。
ちょっぴり取り残された気もしたけれど、「彼氏優先」を見守れるのがアラサー女子の友情。それから、たくさんのシアワセな話とそれから苦しい話を聞きながら冬が過ぎていった。
今夜、彼女たちはちょうど同じ頃に、ひとりで自宅のドアを開けていたと思う。それはちょっとしたドラマのワンシーンみたいに、離れた距離でシンクロしている気がした。「・・・神様はどうしてこんな試練を与えるのだろう」。雨上がりの湿った空気とそんな気持ちが重なったような気がして、わたしも玄関の扉を閉めて目を閉じて深呼吸をした。
騒がしかった秋と、静けさに包まれた冬。
好きな人と付き合うということは、その人との友情までもを失う覚悟をすること。うまくいけば永遠に、うまくいかなければ二度と会えないほどに傷つけあう。それを覚悟できるほど好きかどうか。
恋の始まりはどうしてこんなに楽しいのに、数ヶ月の間に、楽しかった時間すらも泣けてしまうほどの思い出に変わってしまうのだろう。
それでもまた恋をするんだ。きっと。

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