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パリ20区、僕たちのクラス(Entre les murs)

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フランス語のクラスメートのおじさまが「面白かったよ!」と紹介してくれたので、見に行ってきました。
ローラン・カンテ監督の「パリ20区、僕たちのクラス」。2年前のカンヌでバルムドールを受賞した作品です。パリの中でも多国籍な住人が多いのが特徴の20区の公立中学校が舞台で、授業もままならない教室で国語教師と生徒がぶつかり合う1年間を描いてます。先生役は元教師で原作の本を書いた本人なのだそう。生徒役のコたちは、本当に存在するその中学校の子を集めたそうですが、素人とは思えないナチュラルな演技でした。
フランス映画の割には(笑)テンポ良く進むし、クスっと笑えるところもいっぱいあるし、でも、フランス映画らしく、さらりと終わる。アメリカ映画みたいに、生徒と先生の間に感動的な信頼が生まれてクラスが団結して、みたいなことは全く起きないところが、リアリティがあっていいな、と思いました。
日本のニュースでも、公立中学に密着したりして、授業がまともにできない問題を取り上げてるけど、国を越えて同じような問題ってあるのね。この映画の場合はさらに、言葉の問題=生徒がみんなフランス語を母国語として話せるわけじゃない、という問題が加わるんだけど、これも日本でもちらほら始まっていることなんだろうな。


めちゃめちゃ明るい映画って訳ではないけど、パワフルな映画だと思います。生意気な子供たちも、なんだか愛おしく感じたし、何か現実社会を生きる力強さのようなものをもらった気がしました。8月の初旬まで、神保町の岩波ホールで上映中です。

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