未妊―「産む」と決められない
河合 蘭
今日はちょっとまじめな話題を。
先日、昨年末に結婚した友達のおうちに遊びにいってきました。すっかりお腹が大きくなった彼女は、穏やかでシアワセそうで、なんだか不思議な感覚を覚えました。
実は、私の周りでは子供を産んだ人は、あまりいなくて、普段から会話をするような友達の中としては、彼女が初めてでした。彼女が発するひとつひとつのことが、とても新鮮で興味深く、なんというか、生命の不思議というか、母の力というか、そんなものを感じたわけです。
さて、そんな今日この頃に、偶然本屋さんで出会ったのがこの本。
「子供はいつかほしい」とは思っているけれど、「産む」って決められないまま、時が経ってしまい、いざほしくなったときには、難しい時期が来てしまっている、そんな日本女性の状況が書かれています。
仕事を続けたいと思っていると、なかなかタイミングが決められなかったり、避妊が常識となった現代社会の中で、女性は自分自身で「産む」と決断しないと妊娠できず、産むかどうかを選べる自由にむしろ疲れてしまっている。
何はともあれ、もっとリラックスしていいんじゃない?という筆者の意見にも共感。産むのも産まないのも、どちらの選択もありだけれど、「産みたい」という気持ちはいつ訪れるか分からないもの。自分の体が年齢と共にどう変化するのか、何歳になると妊娠はどれぐらい困難なものなのか、というのを理解した上で、夫婦で話し合って決めていくべき。と。
私も、自分がいつ子供を産むのか、いまいちイメージがなくて、でも、そう言っている間にも、歳をとってしまうし、一方で、やっと仕事もいい状況になってきたところで休職するのは不安。身近な友人が妊娠して初めて、自分はどうするんだろう?って思い始めたりしました。
子供はほしいんだけど、仕事も続けたい、と考えている女性には、ちょっとした助けになるかもしれない一冊です。
2件のコメント
あ!
実は私もその本気になっていました。読んではないけど、読書嫌いのこの私が目次を眺め、買うかどうしようか迷うまで興味を持った本。
類は友を呼ぶというか、私の周りにもママな友人は少ない。そして子供の話ばかりする友人から徐々に距離を置いている自分もいたりして。
私は子供大嫌いだから正直いらない。
そして自分の仕事が今大変大事。休むのはありえない。
子供育てる環境ではない。フォロー体制的にも金銭的にも無理。
といって5年過ぎ行く未来予想。
私は、そうだな。ミカに子ができたら、相当考えるだろうな、自分が産むかどうか。何かそんな気がする。
身近な友達おの赤ちゃん抱いたりした瞬間に、脳に何かが分泌されて、急に子供がほしくなったりするらしいヨ。
(そういう環境自体が少ないから、さらに少子化が進むらしいが。)
けっこうばりばり働いていた女性の事例も載っていたりして、結局のところ、若いうちでも歳とってからでも、仕事を中断すれば、そのときなりの苦労は常にあるんだけど、でも子供を持つということは、また別の世界があるみたい。
何はともあれ、産むも産まないもその夫婦の選択で、納得できていればよいわけで、ただ「子供ほしい」って思いは突然やってきたりするらしいので、年とともに自分がどういう体になっていくかは認識しておくとよいとのことです。
私はこの本読んで、あー子供産むのも悪くないカモ、と思えたりしました。よかったら読んでみそ。