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通訳ガイド 資格不要に・・・

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先日の日経新聞で、こんな記事がありました。
「通訳ガイド」国家資格不要
相当な受験勉強をして「通訳案内士」の資格を取った自分としては、まずはちょっとショックというか残念な感じなのですが。ただ、地方の観光地に十分に通訳ガイドがいないということを補完するため、と言われれば、否定もできないですね・・・。
事実、私のように資格は取ったものの、通訳ガイドをしていない人がたくさんいるわけで、これから観光立国にしていこうという政策から考えれば、文句も言えないです。特に、中国語や韓国語が不足しているそうです。
一方で、前々から資格がなくても有料ガイドをしている人はたくさんいて、特に日本語が話せる中国人や韓国人の人が、ライセンス有りのガイドより安い価格でガイドをしている、という問題も聞いたことがあります。(ちなみに、現状の法律ではライセンスなしで有料ガイドをすると、50万円以下の罰金です)
これまでに何度か海外旅行で現地のガイドさん(ライセンス有り)に案内してもらったことがありますが、本当に知識が豊富で、事典のように歴史やら地理やら文化やらをわかりやすく説明してくれたことに、いつも感動を覚えます。だから、日本を訪れる外国人観光客の人たちにも、歴史や文化の背景を知ることで、もっと日本の魅力を知って帰ってもらいたいなと思います。
日本の通訳案内士の試験も、歴史や地理の試験はほんとヘヴィーで、「こんなことまで知らないといけないのかい??」とくじけそうになるぐらいでした。資格を取ったからといって、知識的にも案内技術としても、仕事なんかできるレベルではないんだけど、やっぱり外国人に(有料で)日本の文化を伝えるからには、事実や文化を正しく伝えるってことが基礎的には必要だと思うのです。もし間違ったことを伝えたら、そのお客さんはおそらくそれを信じて帰ってしまうのだから。
確かに、ある地域専門のガイドさんには国家資格まで必要ではないだろうな・・とは確かに思いますね。例えば、その地域の生き字引みたいなお年寄りが、外国語で説明してくれたら、外国人観光客の人たちにとっても心に残る旅になると思います。そんなお年寄りが、一生行かないだろう全国の知識まで身につけるのは大変だものね。
だけど、外国人が知りたいことって、行った場所のことだけじゃなくて、日本のいろいろなことだったりすると思うのね。国会はどういう仕組みなのか?税金は?福祉制度は?焼酎と日本酒ってどう違うの?って。そんな時に「いやー私はカクテルしか飲まないので・・」ではいかんと思うわけです。
政府は「国家資格まで求めないが、通訳ガイドには『一定の質を確保する必要がある』」と言っているそうだけど、どんな風に認定するのか興味深いです。
今後も国家資格は存続させる予定のようですが、どうなるのかなぁ?あの受験勉強を考えると、ちょっとは意味のある資格として残って欲しい気もしますが。でも、とりあえずは、次はフランス語でも取れるように当面の目標にはしていこうと思います。資格がどうであれ、そのレベルの勉強をするということは、日本のことを伝えるためのスキルを身につけるにはなると思うので。
ちなみに、私のモチベーションは・・・将来、歳をとってから、若い外国人観光客(含むイケメン)を案内してパワーをもらうのだっ。そして、ミカおばちゃんと慕われて、中には時々連絡をくれたり、来日したときには会うような人もいる、そんな素敵な老後になったらいいなぁ~・・・と(笑)。

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